2018年3月18日日曜日

昭和40年男「ジャンクなプラモ」解説 その1

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第125回)
今回は「昭和40年男」を紹介いたします。

3月10日に発売した「昭和40年男 4月号 Vol.48(発行:クレタパブリッシング)」の「ジャンクなプラモ特集」に監修&資料提供で参加しました。
「昭和40年生まれ」というコンセプトの雑誌ですので、1970年に5歳、1975年に10歳、1980年には15歳・・・と、その年齢に目にしたであろうプラモデルをチョイスし、紹介しています。
今では入手困難な激レアプラモデルも紹介してはいますが、一般誌ということで、説明文は一般向けになっています。そこで、博物館の解説員のように、ページ毎に皆様向けに説明&解説していきたいと思います。

お手元に「昭和40年男」がある前提で進めていきますので、ご用意を。
それでは、資料提供したページも含め、解説していきます。

~P12~
●マルサンのノーチラス号、完成品も箱も当時物です。画像の箱は、国内で現存確認はこれのみ?ぐらいの希少品となっています。
発売は1958年(昭和33年)12月。当時価格は250円で箱サイズは10.5×33.5×2.8センチ。
●童友社のアストンマーチンは当時900円で1/24。007オフィシャル品ではありませんが、運転席にはショーンコネリーらしき人の姿。発売は1965年で今井科学の007シリーズ発売と同時期でした。


~P15~
●サンダーバード2号台紙の下はブルマァクのキングギドラ。箱状態のものは箱絵違いで2種類発売されています。ブルマァク倒産後は、「ワンダーイーグル」と名を変えて金型流用商品として流通されました。
●アオシマの「サイドマシン」は、元はワイルド7の「両国(小・当時50円)」。発売は70年代末頃。


~P18~
●アオシマの展示会場写真は、昭和50年「第14回静岡見本市」のもの。特別に別テーブル写真も紹介。


●ワイルド7は1972年からシリーズ展開されました。画像右は2点セットシリーズで全4種。当時価格は200円。画像左の「両国(大)」はゼンマイ走行で当時600円。(大)のゼンマイ走行には「飛葉」もあります。この2種は80年代に1000円で再販されました。初版と再版は箱デザインがほとんど同じで、パッと見は見分けがつきません。(値表記は600と1000で違う)。「両国」の初版と再版の簡単な見分け方は、パーツ全て白成形色というのが再販。初版は本体ランナーがメタリックブルーで、タイヤホイールランナーは銀メッキ処理されています。
「飛葉」「両国」の初版は、箱中の袋のどれかに、少し大きめの「ワイルド7」タグが付いているので、それも初版の見分けポイントです。


~P19~
●マンガランドミニブロックシリーズは当時100円で全16種。コレクションの敷居は低いですが、なかなか出会えない物も数点あるので、数年楽しんで集めるにはお勧めです。



~P26~
●紹介したMMマシンの完成品と箱は共に1966年発売の水陸両用版で当時500円。発売直ぐに、スクリューンに問題があるということで、陸上走行のみに仕様変更され、箱絵も変えて再発売されました。
●サブマリン707シリーズはロゴに注目。丸イマイロゴが1965年発売の初版シリーズ箱で、Aクラスは当時50円。画像右上が倒産直前のロゴで、丸イマイロゴと違うのがわかるはずです。1969年発売の再販で、当時100円。今井科学倒産後、金型の一部はバンダイへ引き取られ、画像右下のようにバンダイロゴで市場に再登場しました。親子サブマリン707の中身は、「サブマリン707 B」と「ジュニア707 A」がセットになった物です。
※サブマリン707の赤文字説明文で、Aクラスがゴム動力、Bクラスがゼンマイ、Cクラスがモーターとありますが、Bクラスはゴム動力なので、説明文に間違いがあります。

●青の6号シリーズ、画像の「フリッパー1号」「コーバック号」はキャラメル箱で当時50円。箱サイズは8×15×2.7センチ。「ムスカ1号」はゴム動力で当時150円。箱サイズは11×29×3センチ。3種共に1967年発売。


~P27~
●画像の「たまたま タマゴロー(当時300円)」と「ロボQ(当時500円)」は初版箱で、1975年9月発売。タマゴローの箱サイズは22.5×15.5×5センチ。初版箱でも、発売時期により本体成形色が黄色やオレンジ色など、違うことがあります。ミニロボも数種の成形色が確認されています。
タマゴローに入っていたポケット漫画はNo.1。No.2が入っていることもあるらしいです。


~P28~
●「サーキット」の発売は1975年11月で当時1500円。「Z基地」の発売は1976年12月で当時1600円。箱サイズは38.5×25.5×8センチで、チビ・ロボZ5体付きでした。
掲載画像が小さいので、初期のチラシ画像を紹介しておきます。


~P29~
●「レーサーロボ」と「ガマロボ」は当時500円で1976年2月発売。箱サイズは2点とも19×27×5センチ。画像は初版箱。同時発売では、このほかに「モグラロボ(ゼンマイ)」があります。ガマロボはその昔、非常に人気が高く高額でしたが、最近は少し落ち着いてきた感じがします。
●「ロボッタ ダンプ」は当時1200円で1976年12月発売。
●「ファンタム キャラバン」は少し大箱で、箱サイズは29×48×7センチ。当時価格は1500円。1977年3月発売。モーターライズで「のっそり」走るそうです。


~P31~
●そん59シリーズは全4種なので、4種の画像を紹介しておきます。
発売はNo3,4が1980年9月、No1,2が同年11月。4種共に300円でした。


少々、長くなってきましたので、メインの「空想科学」ページ解説は次回に。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

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