2018年12月30日日曜日

絶版プラモデルの完成品  その3

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第144回)
 
 
今回の絶版プラモデル情報局は、絶版プラモデルの「完成品」を紹介します。
 
絶版プラモデルの完成品というと、数十年たっている物がほとんどです。中には50年以上も昔に組み立てられ、ゆっくりと時間をかけて「味わい」となったプラ素材の退色具合は、骨董品に負けないほどの「良き古さ」のオーラとなっている物も多くあります。
 
そんな一点物の世界をお楽しみください。
 
 
●今井科学「キングコング2 JIRO」
 1967年発売で当時400円。両腕を振りながらのゼンマイ歩行。口から火を吐きます。

2018年12月18日火曜日

緑商会トーキングSF戦車「ビクトリー」の組立書

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第143回)
 
今回は、緑商会ビクトリーの「組立書」を紹介いたします。

ビクトリーといえば、当時価格が1800円もした緑商会最高値のSFメカキット
トーキングSF戦車の名の元、トーキング機能、大型ミサイルの自動発射、声、音、光の全てを備えた最高傑作として語られています。
箱サイズもSFシリーズ最大で、ウルトラモグラスの27.5×43×9.5センチを優に超え、33×55×11センチもありました。発売は1968年11月。

2018年11月29日木曜日

緑商会ロボットシリーズの再販 その2

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第142回)
 
今回も、緑商会のロボットシリーズ再販プラモデルを引き続き紹介いたします。

1960年代後半に発売されていた緑商会のオリジナルSFプラモデルパッケージとは少し違い、ライトな感じのロボット達を見かけることがあります。
1978年に4種類が再販されたチビコロ・ロボットシリーズです。

2018年11月16日金曜日

緑商会ロボットシリーズの再販 その1

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第141回)
 
今回は、緑商会ロボットシリーズの再販プラモデルを紹介いたします。

今回紹介するのは、「ヨーデル模型(以下「ヨーデル」と略)」に金型が移った2体、1967年に緑商会から発売された、「ワンダーロボ」「タイガーロボ」です。
「ワンダーロボ」は「スーパーストロングロボ」として、また「タイガーロボ」は「ヤングタイガーロボ」として1974年に改名再発売されました。ヨーデルから再発売された緑商会ロボットはこの2体のみとなります。
  

2018年10月31日水曜日

今井科学の「連結戦車 クローラー」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第140回)
 
今回は、今井科学のオリジナルSF「連結戦車クローラー」を紹介いたします。

唯一、今井科学が発売したオリジナルSFプラモデルの中で、再販を繰り返してきたプラモデルです。今回は、その「クローラー」を発売順に紹介していきたいと思います。
2度ほど商品名が変わっていますが、中身はクローラーそのものですので、そちらも版違いということで紹介いたします。

2018年10月16日火曜日

ガンプラ収集用の参考本2冊

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第139回)
 
今回は、ガンプラ本を紹介いたします。

1980年代のガンプラブームの当時、ガンダムのプラモデルに関する書籍は多数発売されましたが、そのほとんどは改造テクニックに関する物でした。
時は流れ、1999年の20周年記念出版として、ファーストガンプラコレクションの総括的な書籍が2冊出版されました。それまでコレクター向けとなりそうな書籍は、パッケージ画集系がほとんどでしたが、この2冊は、収集コレクター向けともいえる内容となっています。

あの頃の思い出を胸に、ファーストガンプラの逸品を望むコレクターも増えつつありますので、ぜひ、ご賞味ください。

2018年9月29日土曜日

バンダイ箱貼りの「キャンペーンシール」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第138回)
 
今回は、バンダイキット箱に貼られている「キャンペーンシール」を紹介いたします。

 
目玉バンダイロゴのプラモデルを集めていくと、画像のような「チビッコ名刺」キャンペーンシールが貼ってある個体に遭遇することがあります。
同種のプラモデルでも、この「チビッコ名刺」シールが貼られていないこともあります。このシールは、キャンペーン期間のみに貼られていたもので、貼られていない個体は、キャンペーン前か後に出荷された物という指標にもなっています。

2018年9月22日土曜日

特撮秘宝 ぼくらの日東ガメラ

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第137回)

今回は「特撮秘宝 vol.8(洋泉社)」を紹介いたします。


9月18日に発売した「特撮秘宝」に、「絶版特撮プラモ研究」を寄稿しました。
お題は日東科学のガメラプラモデルです。

日東ガメラシリーズの中でも、最長販売期間を持つ、ゼンマイ歩行ガメラを取り上げ、その商品形態の移り変わりを、最新の情報と共に紹介しています。

全9ページとなっていますが、今回はページの都合で紹介できなかった画像などを中心に、補足説明していきたいと思います。
お手元に「特撮秘宝 vol.8」がある前提で進めていきますので、ご用意を。

2018年8月30日木曜日

絶版プラモデル情報局のリスト(目次)

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第136回)
 
今回は、絶版プラモデル情報局のリストを紹介いたします。
画面右のアーカイブから、過去記事は読めるのですが、カテゴリー分けされておりませんので、見やすくリスト(目次)化しました。
ぜひ、ご利用ください。


~カテゴリー~
(ヒーロー・TV他)(特撮ウルトラ系ヒーロー他)(怪獣・特撮映画他)(映画・海外TV)(アニメ・漫画)(アニメロボット)(動物・昆虫)(宇宙)(怪奇・妖怪)(パチ物)(SFオリジナル戦車・ロボット他)(絶版プラモの豆知識)(絶版プラモの書籍・カタログ他)(絶版プラモデルの組立書)(絶版プラモの保存・保管・修復)(その他)

2018年8月18日土曜日

今井科学「悟空の大冒険」の組立書

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第135回)
 
今回は、今井科学の「悟空の大冒険」組立書を紹介いたします。
 
イマイ ジュニアシリーズNo.6。発売は1967年で当時価格は250円。
商品番号はKIT No.485。箱サイズは15.3×26×3.8センチ。
ゼンマイ1つから生み出される多ギミックは、今も名作として語り継がれているキットです。

完成品はキント雲の長さで約12センチほどです。

2018年7月31日火曜日

ガッチャマン「G-1号」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第134回)

今回は再販の多い、科学忍者隊ガッチャマンの「G-1号」を紹介いたします。



●万創(バンソウ)版
最初の発売は1972年バンソウから。当時価格は500円。
箱サイズは21.5×30×6.3センチで、品番は500-BA089。ST表記は無し
製造元はタツノコランドで発売元が万創(バンソウ)となっています。
組立書はポスターも兼ねているので大きく、サイズは51.5×36.5センチもありました。

走行はゼンマイ。コクピット後ろには隠れたミサイル発射装置があります。
キャノピーはクリヤーブルー。デカールは水スライド式で「G-1」は赤文字。
バンソウということで、ガッチャマンシリーズにも下箱には厚手の折り込み箱一般箱2種類が存在しています。厚箱の方が先発売です。
シリーズはG-1号からG-5号の5種が発売され、G-4号のみモーター走行となっています。

2018年7月15日日曜日

プラモデル箱の矯正方法

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第133回)
 
今回の絶版プラモデル情報局は、「箱の矯正方法」を紹介いたします。

前回は汚れ取りの方法を紹介しましたが、今回は箱の歪みを直していきます。
 
箱の歪みを直す方法に、アイロンをあてるというのがありますが、個人的には、紙自体が圧縮プレスされた感じで、柔らかさが無くなり、本来の素材感を損なうことが多いので、お勧めできません。アイロンがけで矯正された物は、手にとると直ぐにわかり、箱好きな私としては残念な気持ちになります。
 
それでは、箱の状態を観ていきます。 これは「非常に悪い」に近いランクですね。

無理矢理、狭い場所に押し込まれていたのか、側面が強烈に凹んでいます。
全てをいっぺんに直すと言うのは無理がありますので、計画を立てます。
今回は「上面の左に見える大きな歪み」と「右側面の凹み」を中心に進めていきます。

2018年6月30日土曜日

プラモデル箱のクリーニング

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第132回)
 
今回の絶版プラモデル情報局は、絶版プラモデル箱のクリーニング方法です。

まさかとは思いますが、「濡れぞうきん」などで、拭いたりしていませんか?
そんなことをしたら、印刷塗料が削げ落ち、大切なお宝プラモデルの箱を痛めてしまいます。

「やっと手に入れた熱望品!!」だけど、ちょっと汚いと感じてしまう箱。
そんな時にお試しください。
今回の参考事例の箱です。
タツノコランドのガッチャマンシリーズ「G-2号」。1973年7月発売。
当時500円でゼンマイ走行でした。完成品の造形も素晴らしいと人気の高い逸品です。
表面、側面に歪みや潰れが大きく、箱の汚れが目立ちます。
汚れを落とし、箱の歪みも直していきたいと思います。

2018年6月15日金曜日

絶版プラモデルの完成品 ~その2~

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第131回)

今回の絶版プラモデル情報局は引き続き、絶版プラモデルの「完成品」を紹介します。

子供が貼ってずれたデカールや、はみ出た塗装など全てに個性があり、全てが一点物の世界です。
絶版プラモデルの完成品というと、数十年たっている物がほとんどです。中には50年以上も昔に組み立てられ、ゆっくりと時間をかけて「味わい」となったプラ素材の退色具合は、骨董品に負けないほどの「良き古さ」のオーラとなっている物も多くあります。

そんな一点物の世界をお楽しみください。


●今井科学「狼少年ケン」 1964年発売で当時50円。台座裏に磁石付。




●今井科学「オバケのQ太郎」 1966年発売。画像の物は「00Q救命ボート(当時200円)」に付いていたオバQ。ビニール管につながった口の小穴から、水を噴出するギミック付。 これに浮き輪とマスコットオバQを付け発売されたのが「ケロケロQ(当時150円)」。

2018年5月28日月曜日

絶版プラモデルの完成品

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第130回)
 
今回の絶版プラモデル情報局は、絶版プラモデルの「完成品」を紹介します。
 
プラモデルの魅力の一つにパッケージがありますが、しかし、完成品の姿に出会うことこそが、プラモデルの本来のゴールであり、本当の満足感を与えてくれます。
 
そんなプラモデルの完成品の中でも、絶版プラモデルの完成品というと、数十年たっている物がほとんどです。中には50年以上も昔に組み立てられ、ゆっくりと時間をかけて「味わい」となったプラ素材の退色具合は、骨董品に負けないほどの「良き古さ」のオーラとなっている物も多くあります。
子供が貼ってずれたデカールや、はみ出た塗装など、全てに個性があり、全てが一点物の世界です。
 
 
現在、タイムボックスさんに在庫されている物から、数点の完成品をご紹介いたします。

●今井科学 「謎の円盤UFO スカイ1」 1971年物。ゼンマイ走行の初版です。


 
●今井科学「ゼロエックス号」 1971年の今井科学新生直後出荷のレアな赤背景のパッケージのOX号。ゼンマイ走行。在庫は箱付きです。
  

2018年5月18日金曜日

マルサン商店 電動怪獣「ギャンゴ」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第129回)

今回の絶版プラモデル情報局は、マルサン商店の電動怪獣「ギャンゴ」を紹介します。


マルサン商店の電動怪獣の中でも、特に注目を浴びる一つが、この「ギャンゴ」です。
その伝説は、2005年にフィギュア王で掲載された「400万円で販売中!」との記事が決定付けたと言っても良いでしょう。


ギャンゴはマルサン電動怪獣の中でも、レアなランクには位置づけられていましたが、値段が表に出たことにより、ソフビ怪獣のガラモン1期(700万円・鑑定団)と同じように広く認知されることとなりました。
わかりずらいのですが、このページで紹介されているギャンゴは2個体となってます。
なお、最高額のマルサン電動怪獣については、第8回 絶版プラモデル情報局をお読み下さい。

2018年4月30日月曜日

アトムの「ちびっこマリン」プラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第128回)
 
今回は謎多き、アトムの「ちびっこマリン」を紹介いたします。


●アトムの「ちびっこマリン」
完成品は夢あふれ、非常にかわいらしいキットとなります。
1967年5月発売。発売元はアトムという聞きなれないメーカーですが、資料では1967年に新幹線やフォードGTなど8点ほどの商品発売記録があります。

当時200円でゼンマイ動力。自動浮沈装置、ミサイル2基発射。箱サイズは16.2×24.5×4.5センチ。水中モーター対応可能です。

「深海のナゾを解くために、あらゆる科学の粋をあつめて作りあげた、コミカルで楽しい未来の深海探検科学潜水艦であり、「ちびっこ」の夢を乗せた強力な潜水艦でもあります。」と紹介されています。

完成品です。素組にデカール張っただけですが、この完成度!色彩バランスの高さ!
画像では分かりにくいのですが、指令塔、銃座には動物たちが乗組員としています。 魚雷発射スイッチはタツノオトシゴ。スクリューはタコ。クチバシも開閉します。



●ヨシタケの「超能力潜水艦 エンゼル2世」
こちらも、記憶にないヨシタケというメーカーです。
「チビッコマリン」の動力をゼンマイからゴムに変更した物で当時150円。
箱サイズは13.7×23.2×4.5センチ。水中モーター可。
発売年は未確定ですが、「ちびっこマリン」→「エンゼル2世」という金型流れだと推測します。

発売年に関しては、箱絵に作画年?なるものがありましたので、白黒処理した画像を紹介しておきます。
非常に小さく、読みずらいのですが白黒処理で1969年と判断。最後の数字は「3」とも読めますが、1963年発売は無いと思いますので、9としました。
※8?
 
時代的にも、「エンゼル2世」の発売年は1969年頃で良いのではないかと思います。
因みに、「ちびっこマリン」のイラストにも、腹ビレに1967年のサインがあります。
 
  
「ちびっこマリン」と「エンゼル2世」の箱中と組立書です。
「エンゼル2世」は、デカールが白文字「ANGEL 2」のみの簡易的な物に変更になっていて、若干、ランナー枠にゆがみが観られます。


 
「ちびっこマリン」の腹部分です。ゼンマイ穴が観られますが、「エンゼル2世」はゴム動力に変更されているため、この穴は塞がれています。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


みくに文具 上田大)
絶版プラモデル最新情報はコチラ↓↓
  


現在、タイムボックスでは、今回紹介した「ちびっこマリン(完成品)」や「エンゼル2世」を在庫中です!!「ちびっこマリン」はWEBショップには紹介してませんので、お問い合わせ下さい。

また、多種多様の水物SFオリジナル絶版プラモデルも在庫中です!!
タイムボックスでは、箱だけでも、作ってあっても、組立書だけでも超高額にて買取いたします!!お気軽にお問い合わせください!

コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせは、お気軽に 03-5706-4039 まで
 
 
 

2018年4月18日水曜日

「コグレSF完全ファイル」の補足情報! ホビージャパン ヴィンテージ!!

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第127回)
 
今回は「ホビージャパン ヴィンテージ」を紹介いたします。


3月28日に発売した「ホビージャパン ヴィンテージ(発行:ホビージャパン)」に「コグレSFシリーズ 完全ファイル」にて執筆参加しました。 

ページの都合で紹介できなかった画像などを中心に、説明していきたいと思います。
お手元に「ホビージャパン ヴィンテージ」がある前提で進めていきますので、ご用意を。

まずは、SFシリーズ乗り物メインということで、誌面では画像紹介されなかったコグレの名作「サイボーグ」を載せておきます。
コグレから発売されたSFロボットは「サイボーグ」「コントラスト」の2種と、1967年の経営破たん直前に発売された「ウルトラキング」の3種となります。ウルトラキングはサイボーグの頭部を変更し、ミサイルなどの追加パーツが足された物でした。


  
(ランデブーシリーズ)
文中で紹介した内部透視図イラストです。

ランデブーシリーズではありませんが、シリーズNo.1の「金星1号」よりも前発売の「TR-3作戦 海底パトロール」にも内部透視図イラストが付いています。

「TR-3作戦 海底パトロール(150円)」の発売はシービュー号(400円)と同時期の1966年5月でした。シービュー号(150円)は前月の4月とされています。中袋タグにはシービュー号のイラストの入った「ビッグ潜水艦シリーズ」と書かれています。パッケージや内部透視図イラストでは、操縦席が横並びですが、キットは縦並びの二人乗りで、劇中小型艇と同じです。本体上パーツはグレー成形色に見えますが、グレー塗装されているだけで、実は成形色がオレンジ色で、これも劇中の小型艇と同じです。附属のデカールと組立図に差異があること、シービュー号(400円)には、この海底パトロールと同型の潜水艇小パーツが付いていること、発売時期等々から、「TR-3作戦 海底パトロール」は、シービュー号シリーズでのオフィシャル開発であったと考察しました。
 
 

(レインボウシリーズ)
特に、No.4の「スペース9」は、大箱でボリュームもあるので、大きめの画像で紹介しておきます。ご堪能下さい。

イラストはカッコいいのですが、完成すると下図のような一人乗りの円盤となります。
完成品は大きく、円盤の直径は約26センチとなります。
 

スペース7も宇宙ステーションとうたっていますが、こちらも完成後は、一人乗りの円盤となります。文中で紹介したカラー台紙もご確認下さい。


  
(コグレSFシリーズ)
コグレSFシリーズのSFは、サイエンスフィクションではなく、サイエンスファンシー(空想)とのこと。



誌面では紹介できなかった再販にて、SFシリーズに組み込まれたNO.1とNo.8のシービュー号です。
NO.1のゴム動力シービュー号は当時150円。品番はKIT NO.SF 101-150で箱サイズは13×31×4.5センチ。
NO.8のモーター動力シービュー号は当時400円。品番はKIT NO.SF 108-400で箱サイズは15×33.5×5センチ。


1966年発売の初版成形色は黄&オレンジ色でカラフルでしたが、67年発売のSFシリーズ成形色は、ゴム(No.1)&モーター(No.8)共にメタリックグレー色になってます。

コグレ経営破たん後、金型が引き継がれ、NO.3の「バンガード3号」は「ライダーV8(200円)」、NO.5の「シャーク V-12号」は「ウルトラV7(200円)」の商品名で有井から発売されます。その後、値上げと共に、「ライダーV8」は「アマゾン2世(300円)」、「ウルトラV7」は「イナズマ2世(300円)」に商品名を変えています。



(コグレSF銀河作戦)
誌面で比較画像紹介できなかった、バンダイの3機種です。
「ファイアーバードNO.2」「サイドワインダー」の箱サイズは同じです。

ファイアーバードNO.2とサイドワインダーの箱中比較です。
成形色が違うのがわかります。
 

絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


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2018年3月29日木曜日

昭和40年男「ジャンクなプラモ」解説 その2

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第126回)

今回は前回に続いて、「昭和40年男の解説 その2」です。

3月10日に発売した「昭和40年男 4月号 Vol.48(発行:クレタパブリッシング)」に監修&資料提供で参加しました。 「昭和40年生まれ」というコンセプトの雑誌ですので、1970年に5歳、1975年に10歳、1980年には15歳・・・と、その年齢に目にしたであろうプラモデルをチョイスし、紹介しています。
今では入手困難な激レアプラモデルも紹介してはいますが、一般誌ということで、説明文は一般向けになっています。そこで、博物館の解説員のように、ページ毎に皆様向けに説明&解説していきたいと思います。
 
資料提供をした本筋、42ページからの「空想科学」と「オカルト」特集を解説していきたいと思います。
それでは、お手元に「昭和40年男」をご用意下さい。
 
 
「空想科学」
~P42~
●このページ内で最も古く、最初に市場に登場したプラモデルは緑商会の「キングモグラス」です。初版は1966年11月発売で当時300円。誌面の物とは箱絵が違います。各サイズのモグラスの中でも最初に発売されたモグラスです。誌面紹介されている箱デザインは2版目の70年代に発売された物です。
紹介文の登坂力45度とは、当時の動くプラモデルの馬力を表す指標で、45度は相当な馬力があり、この45度を見ただけで、当時の子供たちのテンションは上がったはず。
2版は発売当時は400円でしたが、その後の値上げで500円になっています。箱サイズは17×31×4.5センチでした。
 
●下段の赤背景のゼロエックス号は非常に珍しい箱デザインの物で、当時250円。箱サイズは17×25×4.5で新生今井科学の1971年から発売された初期製品群の物です。
 
●サンダーバード2号の説明で「1967年発売」とありますが「1966年」の間違いです。
2号は、大ブームを巻き起こすサンダーバードシリーズの第一弾として1966年12月に発売されました。誌面に紹介している箱デザインは、1974年に新生今井科学から発売された物で当時450円。箱サイズは19×27×5センチ。この時期、1969年に倒産した今井科学から金型を引き継いだバンダイからもサンダーバード2号が発売されていたので、バンダイ版を作った方も多いかもしれません。人気商品のサンダーバード2号は、当時、金型が複数あり、その一つがバンダイに渡っていたということのようです。なので、2メーカーの中身はほぼ同じものです。
上画像は今井科学倒産直後の1971年からバンダイが発売したサンダーバード2号。バンダイロゴ(目玉)は1975年頃に、バンザイロゴ(目玉無し)のみ変更され1977年頃までこのデザインで発売されていました。箱サイズは19.5×27×5センチでした。
なお、誌面で紹介した今井科学の箱デザイン(黄色)と同じものが、1988年に700円で再発売されています。そちらはゼンマイ動力を省略したディスプレイモデルになっているのでご注意を。
 
●少し、気になっている方も多いはずの「ウルトラバード2号」。1号は確認されていませんが、サンダーバード2号とそっくりな「ウルトラバード3号」の発売は確認されています。
 
 
~P43~
●掲載画像は小さいのですが、バンダイの「ザ・ミサイラー」は今回掲載品の中でもTOP3に入る高額お宝プラモデルです。時価扱いですが、3桁万円手前ぐらいでしょうか?当時価格は700円で箱サイズも大きく、35×22×7.5センチ。元は1965年に今井科学から発売された「宇宙キャプテンパトロール」という当時550円のオリジナルロボットプラモデルでした。今井科学倒産後、これもバンダイに引き取られ、他ロボットと共に、バンダイロボットシリーズとして1970年に再登場し、その後数体のロボットもシリーズに加わり販売されました。下画像は、当時のロボットシリーズチラシです。


●左上の今井科学「連結戦車 クローラー(当時500円・箱サイズ)」は、1968年発売の初版イラストを純粋に受け継いだもので1971年に発売された物。これは初版よりもレアな物となっています。
 
●緑商会「スチールモンスター(当時300円・箱サイズ14×23.5×4センチ)」も70年代に発売された箱デザインの2版を紹介しています。初版は1967年発売で、少しデザインが違います。
 
●今回一番の目玉と思っているのが、下段ITC群にある「パトロール車」と「サンダーバード シャドーモービル(小)」です。
キャプテンスカーレット「パトロール車」は、新生今井科学立上げ直後の1971年頃に発売された(大)です。75年頃に発売された100円上下箱の「パトロール車(小)」も同じイラストが使用されていますが、掲載されているのは1サイズ大きい(大)の方です。もちろん箱サイズも(小)より大きく、比べるとデザイン違いも分かります。
また、「シャドーモービル(小・キャラメル箱)」も今では、謎の逸品と言われるお宝プラモデルです。この2種に関しては、画像提供いただいたクラウドベース(スペクトラム基地)を作ろうブログさんに詳しく紹介されてますので、そちらを参考に。
 
 ●「秘密トレーラー」の見どころは、トレーラーに描かれたバット(こうもり)マーク。これはバットマークの秘密トレーラーと呼ばれ、非常にレア。その後、イラストも新画になり、鷲のマークの秘密トレーラーも発売されています。
バットマークの秘密トレーラーは1971年頃発売。箱サイズは20×29×5.5センチで当時500円(値上げ後700円)。

●誌面で紹介されているキャプテンスカーレット「ブルー大尉」は1968年発売の初版で当時50円。1971年以降の新生今井科学からは下画像のようなセット機種メインの箱デザインになり、サンダーバードシリーズに組み込まれました。4点シュリンクセット仕様で当時価格は200円。バラ売りでは当時50円。


●アオシマのタイガーキャプテンの箱サイズは28.5×44.5×8センチ。サンダーキャプテンの箱サイズは26.5×40.5×6センチで当時800円。どちらも憧れの大箱でした。
 
 
~P44~
●ガメラ黄色箱は箱サイズ15×23×4で当時300円、青箱は箱サイズ15.5×27×4.5で当時400円、赤箱は箱サイズ15.5×27×4.5で当時500円。このゼンマイ歩行のガメラが初めて市場に登場したのは1966年8月で当時200円。その後、時代により箱デザインを変えて売れ続けているロングセラー商品。

●当時50円だった岩乗りガメラシリーズは、1976年頃に上下箱に変更され、価格100円で市場に再登場しました。そちらを作った方も多いはずでは?画像紹介しておきます。
箱サイズ10×17.5×2.7センチ。

●日東科学の岩乗りタイプの帰って来たウルトラマンシリーズは、「サドラー」「アーストロン」「ウルトラマン」2種、「グドン」「ゴーストロン」「シュガロン」「シーゴラス」の8種類発売されていました。「サドラー」「アーストロン」「シュガロン」「シーゴラス」の4種類のみ、1976年頃にガメラと同じシリーズの上下箱100円で再登場しています。
 
●誌面で紹介されている50円岩乗りガメラシリーズ全6種、70年代に入ってからの日東ロゴ変更後版を揃えて紹介しているのも注目頂きたい。ゴーゴンとジャイガーのロゴ変更版は、今だ未確認なので、その2種は初期日東ロゴ版で紹介しています。
 
●ブルマァク「ゴジラ」「メカゴジラ」も非常に珍しいです。当時200円。箱中には、カラー紙製のガイガンとキングギドラの的がおまけに入っています。

 
~P45~
●万創の空飛ぶウルトラマンAは当時価格500円で箱サイズは23.5×34.5×7.5センチ。1972年発売。足裏にモーター仕様のプロペラがあり、天井に吊るした状態で空を飛ぶ。この「空飛ぶシリーズ」は帰ってきたウルトラマンもあり(下画像)、マルイ製で当時350円(その後400円に値上げ)。1971年発売。


●日東のミラーマン&シルバー仮面シリーズのチラシです。


●「ミニ 人造人間キカイダー」は箱サイズは26×19×4.5センチで当時価格は300円。サイドマシンはゼンマイ走行。バンダイのキカイダーシリーズではTOPレアな逸品です。「マスコット キカイダー(250円)」と内容は同じですが、マスコットのサイドマシンはディスプレイキット仕様になっています。
 
 
~P46~
●「チビッコ グレートマジンガー」、「ミニ ゲッター1~3」の当時価格は350円。箱サイズは16×24×3.5センチ。「チビッコ グレートマジンガー」ですが、後にパッケージの表示のみ「ミニ グレートマジンガー」と変更して発売されます。ゲッターロボシリーズの「ミニ」に合わせたようです。
 
●バンダイの「ジェットパイルダー」は1974年発売で当時価格は500円。掲載の物は箱&完成品共に当時物。1998年にゼンマイ動力が外されて1000円で再販されました。再販は割と入手しやすいので、箱デザイン違いなどを比べてみてください。
ジェットパイルダーは、前年に発売されたホバーパイルダーの金型を流用した物なので、初期発売分は、ホバーパイルダーの一部パーツもランナーに残されたままで発売されていました。組立書にも、部品図の中に不使用パーツとして網目で隠して掲載されています。その後の発売分に関しては、ホバーパイルダー部品は除外され、組立書も更新され、部品図からもホバーパイルダーパーツは削除されています。レア度でいえば、ホバーパイルダーよりもジェトパイルダーの方が上と言われています。ただ、人気度でいえば、ホバーパイルダーの方が上なので、ショップ価格はホバーパイルダーの方が高額となっていることが多いです。
 
●超珍品プラモデルのクラウン「スーパージャイアント」。珍品プラモデルの王者と言われています。掲載写真が小さいので、附属する図面を紹介しておきます。
箱サイズは24×16.5×4.3センチで当時300円。シリーズは2種類発売されています。もう一方は、お腹にジャイアントロボ風なロボットを格納合体している「変身 グレートロボ」。 このシリーズのお腹に入っているどこかで見た「ロボット」は、クラウンが当時50円で発売していた「鉄人28号」と「ジャイアントロボ」を流用したものでした。
 
 
~P49~
●バンダイの宇宙戦艦ヤマト100円メカコレクション。発売は1979年1月で、まずはNO.10までの10種類が第一弾として発売されました。誌面でも紹介しましたが、発売時期で箱中の組立図の印刷位置が違います。No.11以降の第二弾が発売される5月ぐらいまでの10種は全て、下箱に組立図が印刷されています。(下画像を参考)
5月以降の出荷分は、上箱裏に組立図が印刷されるようになっています。
下箱裏に組立図が印刷されていれば最初期発売初版のお宝認定です。所有のメカコレクションをぜひ、確認して見て下さい。
 

 
「オカルト」
~P52~
●「歩く手首」「歩く生首」赤背景箱の発売は1973年で当時350円。「ビックリ怪物のオマケ!」と書かれている「怪物」の正体は、当時駄菓子屋で流行っていたゴム蛇でした。誌面で紹介されている初版箱は1967年発売で当時200円。マルイの怪奇歩くシリーズは、この「初版箱」「黒背景箱(1970年発売当時200円)」「赤背景箱」とデザインを変えて再版が続きました。
初版のパッケージを描いたのは、柳柊二画伯と紹介されていますが、柳柊二画伯ではなく、石原豪人画伯の間違いです。
 
 
~P53~
●誌面で紹介されている「黄金ドクロ」のナカムラのロゴに注目していただきたい。70年代にロゴが変更されているので、昭和40年男に合わせ、初期ロゴ版ではなく、変更後のバージョンを掲載しています


●アリイの「ミステリーバンク」。誌面のパッケージ版が発売期間も長く有名です。1971年頃に当時価格350円で発売され、その後400円、500円と値上げされ1985年頃まで売られていたようです。1985年以降は別パッケージに変更になっています。アリイの初版は1970年頃に発売され、誌面に紹介されている物とは箱絵も違い、激レア物です。「ミステリーバンク」の元は、1967年頃にサンキットというメーカーが発売したものが最初で、その金型がアリイに移ったという経緯があります。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


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