2016年2月24日水曜日

「ルパン三世」っぽいプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第76回)

今回は、「ルパン三世」っぽいプラモデルを紹介します。


昭和の時代には、いたるところに「●●」っぽいキャラクターの商品があり、 時代に敏感なプラモデル業界にもたくさんの「●●」っぽいプラモデルがありました。
マルイのずっこけオフロードシリーズです。

シリーズは3種類で、
No.1の「ボロクツワーゲン(MT-80C-01-500)」、No.2の「ユカイラインジャパン(MT-80C-02-500)」、No.3の「ヘルセデスベンキ(MT-80C-03-500)」です。
当時の価格は500円。ゼンマイやモーターではなく、フリクション走行です。
品番はMT-80C-●●とあるので、1980年の発売。
1980年といえば、カリオストロの城が公開された辺りです(1979年12月公開)。
マルイの商品は品番に発売年が入っているので、そのまま発売年が特定できます。

側面を見ると、しっかりとメインキャラが勢ぞろいしています。。。あ、五右衛門がいませんね。
運転手もルパンっぽい顔になってます。 ルパン三世だから胸のモールドも3? 峰不二子っぽい「カワイ子チャン」デカールも付いています



「ルパン三世」っぽいプラモデルを、もうひとつ。
アリイの「びっくり! スパイ新兵器」「No.1 ライター+パイプ」です。
当時100円。 このシリーズはNo.2やNo.3で「古代進」っぽいキャラや、「メーテル」っぽいキャラも描かれているので、こちらも1980年前後の発売と思われます。


こういった「●●」っぽい製品は、金型流用品がほとんどですので、元ネタプラモデルが当然あります。
マルイの「ずっこけオフロードシリーズ」元ネタは、1975年3月に同社が発売した「コミックレーサーシリーズ」。 アリイの「びっくり! スパイ新兵器シリーズ」は、1975年頃に発売されたナカムラの秘密兵器シリーズNo.1「秘密 ライター・パイプ」です。 これら元ネタプラモデルも非常に人気があります。

「ずっこけオフロードシリーズ」は箱変えだけではなく、運転手変更やマフラーなどのカスタム追加パーツ、ゼンマイからフリクションに変更。などなど、力が入っています。
「ずっこけオフロードシリーズ」は、ルパン人気だけでなく、車自体のセンスの良さも評価され、現在でも非常に人気のある絶版プラモデルとなっています。



最後に、正規の「ルパン三世」プラモデルも発売されていますので、そちらもご紹介。
●クラウンの「ルパン三世」
当時300円。激レア品です。

1985年から、グンゼのルパン三世プラモデルがシリーズ発売されてます。
また、ツクダホビーもガレージキットブームに乗り、1984年からクラリス、ルパン、不二子、小山田マキ の1/6ジャンボフィギュアのキットを販売していました。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


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2016年2月14日日曜日

アオシマ 「鉄人タイガーセブン」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第75回)

今回は、鉄人タイガーセブンのプラモデルを紹介します。


7つの特殊能力を持つ虎ということでタイガーセブン。
おもちゃは増田屋のトーキング、ブルマァクのソフビ、ポピーのポピニカなどが発売され、
プラモデルはアオシマ(青島文化教材社)から大小全6種類が発売されました。
ポピニカのスパーク号やトーキングは激高で有名です。


販売中のプラモデルに入っていたチラシです。


No.5、No.6は出荷された正規商品と値段やタイトルが違うので、ミニシリーズは「予定」で刷られたチラシのようです。

発売された全6種をNo1からNo.6まで下から順に積んだところ。
大サイズのNo.1のタイガーセブンとNo.2のスパーク号は箱サイズが同じと思われがちですが、スパーク号の方が厚く大きいのがわかります。



●鉄人タイガーセブン(大・ゼンマイ歩行)
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.1
1973年11月発売。KIT NO.IT-03-800で当時800円。
箱サイズは32×22.5×70センチ。
箱中は台紙などが目を引き、豪華な感じになっている。
ミニモデル「ミニタイガーセブン」「ミニスパーク号」「ミニ黒仮面」の3体付。

同封ミニモデルは単品売りと同金型のものですが、成形色はシルバー。ミニモデル単品売りで見られる茶色やオレンジ色の成形色が同封された組み合わせは現在確認されていません。
アオシマの伝統、顔パーツは塗装済み

アオシマのゼンマイ歩行シリーズは、過去に発売された商品の金型修正流用が多いのが有名。このタイガーセブンも、元はスペクトルマン「ゴリ」の金型修正。組立書のランナー構成図で比べてみて欲しい。
なので、80年代のスペクトルマン再版時に「ゴリ」は再販されなかった



●ミラクルオートバイ スパーク号(ゼンマイ走行)
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.2
1973年12月発売。KIT NO.IT-04-1000で当時1000円。
箱サイズは22.5×33.5×8センチ。
1000円という価格ながら、中身はスパーク号のみで、運転中のタイガーセブンが跨っていたり、ミニモデルなどのおまけも付いていない。
走行はカセットゼンマイ動力仕様で、ゼンマイボックスは取り外せ、
後部からミラクルミサイルを発射。左右主翼が上下に折りみ可能。

このスパーク号、実はワイルド7の「飛葉」を再利用したもの。
下図は両者の組立書。赤枠が再利用されている部分。
「飛葉」バイクを組み立て、外装パーツを装着してスパーク号の完成となる流れ。 スパーク号の箱がタイガーセブン(大)よりも厚く大きいのは、「飛葉」箱と同じサイズの物を使用したためと思われます。「スパーク号」と「飛葉」は同じ箱サイズです。

「飛葉」には後部ミサイル発射ギミックがあり、スパーク号でも、そのまま組み立て発射することはできるが、スパーク号外装パーツを装着すると機能しなくなる。後部ミラクルミサイルというのは別機能。
因みに、ダイヤモンドアイのサンダー号のプラモデルも、元は「飛葉」



マスコットシリーズ2種を紹介。
アオシマニュースの最初の発売予告では「マスコットシリーズ」ではなく「ミニシリーズ」と告知されていた。
成形色の組み合わせは画像の物以外は現在確認されていない。 おまけのミニシリーズは全てオレンジ色。

●マスコット 「鉄人タイガーセブン」
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.3
1973年12月発売。KIT NO.IT-05-300
動力なしのディスプレイモデル
箱サイズは17×25.5×4.5センチで当時300円
「ミニスパーク号」付

●マスコット ミラクルオートバイ「スパーク号」
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.4
1973年12月発売。KIT NO.IT-06-300
動力なしのディスプレイモデル
箱サイズは17×25.5×4.5センチで当時300円。
「ミニ鉄人タイガーセブン」「ミニ 黒仮面」付

シリーズ名がマスコットと変更になったのは、バンダイのマスコットシリーズの影響か?
比べてみると、箱サイズや完成品サイズもバンダイ物とほぼ同じ。同規格の「マスコット ダイヤモンドアイ」と一緒に、ヒーローマスコットコレクションとしてバンダイ含め、ぜひ、収集にチャレンジしてほしい。



ジュニアシリーズ2種を紹介。
発売予告では「ジュニアシリーズ」ではなく「ミニミニシリーズ」と告知されていた。
新製品告知やチラシでは定価100円と紹介されていたが、実際は定価150円

●ジュニア 「鉄人タイガーセブン」
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.5
1974年2月発売。KIT NO.IT-09-150
箱サイズは12×20×3センチで当時150円。
「ミニ 黒仮面」「ペーパープレーン」付
※画像の成形色は全て茶色だが、オレンジ色もある。

●ジュニア ミラクルオートバイ「スパーク号」
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.6
1974年2月発売。KIT NO.IT-10-150
箱サイズは12×20×3センチで当時150円。
「ペーパープレーン」付
※確認されている成形色は、画像と同じオレンジ色のみ。

箱側面には当時アオシマの商品が紹介されている。
同時代を知る貴重な情報で興味深い。ぜひ、コンプリートを目指して欲しい。 レア度でいえば、「イナズマン>クレクレタコラ>ダイヤモンドアイ>えん魔くん」といった感じ。



ジュニア「スパーク号」の組立図とランナー配置
※ランナー配置図はタイガーセブン(800円)の組立図より

1000円のスパーク同様に、ワイルド7プラモデルの再利用と思われがちだが、ワイルド7のマスコット(ミニ)シリーズには、どれも一致するものは無い

組立図にはタイヤカバーのフロントフェンダーが描かれていますが、実際のプラモデルには無く、形状はランナー配置図の方が正しい。 フロントフェンダーが描かれてしまったのは、組立図制作時にワイルド7の「ミニ 親分」の組合図のイラストを、そのままトレースしてしまったためと思われます。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

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